茶祖礼讃

お茶のルーツは誰なのか?

ESN-006 天台

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天台教学のなかにも禅はあり、中国天台の祖・天台智顗は禅を実践していました。

智顗(ちぎ、拼音: zhì-yǐ、538年 - 597年) は、中国の南北朝時代から隋にかけての僧侶。天台教学の大成者であり、天台宗の開祖であるが、慧文、慧思に次いで第三祖ともされている(龍樹を開祖とし慧文を第二、慧思を第三、智顗を第四祖とする場合もある)。天台大師、智者大師ともいう。*1

栄西は中国で天台と禅を学び、その道中で茶の種を得ました。これが日本へ持ち帰られたため、栄西が茶祖として仰がれるようになりました。そして、茶の効能等をまとめた『喫茶養生記』を上梓する次第です。

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 前回で申し上げた通り、栄西天台宗建仁寺派(あるいは葉上派)の祖としても一面を持ち合わせています。実際、『喫茶養生記』は禅よりも、天台密教の立場から著されており、日本においては茶=禅よりも、茶=密教で語れば、茶が普及する系譜が理解しやすくなるかもしれません。